ただ・・・。

ただ君のそばに居たかった
愛していたかった

君のそばでただ優しく笑って
「愛してる」の言葉じゃ伝わらないほどの愛を伝えたかった。
君とともに笑いあって　辛くても２人で頑張ってきたのに

今はもう君はいない　ただ、君だけがいない。

君を知ってしまったのは何故だろうか
こんなに苦しいならば、出会わなければ良かったのだろうか

わからない　　わからないけれど

もう、君を忘れることなんてできない

君の微笑を　空気を　熱を　忘れるなんてできない。

僕の空気だった君　空気のないここでどう生きればいいの？
鳥のように飛べる翼があっても　僕は　いくらこの空が高くとも
風がないこの空を飛ぶことなんてできない。

僕の水だった君　水のないこの世界でどう生きればいいの？
魚のように泳げる尾があっても　僕は　いくら美しい泉でも
水のないこの泉を泳ぐことなんてできない。

どうして君は愛したの　どうして僕を愛したの
どうして逝ってしまったの　ここに僕を置いて
君は空に帰ってしまった。

今はただ

丘に風が吹き緑を揺らし
青々とした空に雲が浮かび
川のせせらぎが聞こえ
何事もなく光が差し
日々はすぎてゆくのに

ただ君がいない。　君だけがここにいない・・・・・・。